糖尿病

こんな症状
ございませんか?

  • 尿の回数や量が増える
  • 尿の泡立ちがなかなか消えない
  • 喉が渇きやすくなり、
    水分摂取量が増える
  • 食欲はあるのに体重が減少する
  • 生理不順
  • 倦怠感
  • めまい
  • 視界がぼやける
  • 異常月経手足のしびれや冷え

糖尿病の種類

糖尿病は、大きく4つのタイプに分類されます。インスリン分泌が全く、あるいはほとんどなくなる1型糖尿病、インスリンの働きが悪くなる2型糖尿病、特定の原因で起こるその他の特定の機序・疾患によるもの、そして妊娠中に発症する妊娠糖尿病です。
それぞれのタイプによって治療法や注意点が異なるため、正確な診断と個別に対応した治療計画が重要です。当院では、主に2型糖尿病の診療を行っておりますが、妊娠糖尿病の場合は専門病院へのご紹介も可能ですので、お気軽にご相談ください。

  • 1型糖尿病

    1型糖尿病は、自己免疫反応などによって膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなる病気です。

  • 2型糖尿病

    2型糖尿病は、最も多いタイプの糖尿病です。インスリンの分泌が不足していると、発症します。

糖尿病の治療法

食事・運動療法

糖尿病の治療は、食事・運動療法が基本となります。
食事療法では、患者様の体重や活動量に応じて、1日の摂取エネルギー量を設定します。摂取エネルギー量は個人による差が大きいので、専門医による評価と指導が必要です。患者様には、バランスの取れた食事を心がけていただき、必要に応じて献立表をアレンジするなど、具体的なアドバイスを提供いたします。
運動療法では、心臓、腎臓、肺などに疾患がない場合、30分から1時間程度のウォーキングが推奨されます。ただし、患者様の体力や合併症の有無などを考慮し、無理のない運動プランを作成しなければなりません。

薬物治療

糖尿病の治療は、食事療法や運動療法を基本としますが、十分な効果が得られない場合には、インスリン注射や糖尿病治療薬を組み合わせた薬物療法を行います。患者様の病態に合わせ、血糖自己測定の結果も参考にしながら、適切な治療計画を立て、きめ細やかなフォローアップを行います。

  • インスリンの反応を改善させる薬剤
  • 食後の高血糖を是正する薬剤
  • インスリン分泌を促す薬剤
  • 不足インスリの注射による補充。(自己インスリン注射)

低血糖

糖尿病の治療中に、冷汗、手指の震え、倦怠感、脱力、動悸、めまいなどの症状が現れたら、低血糖の可能性があります。まずは糖分を摂取し、症状が改善するか様子を見てください。
もし症状が改善しない場合や、低血糖が頻繁に起こる場合は、重症化する前に早急な対応が必要です。当院までご連絡ください。適切な処置や治療法をご案内いたします。 。

糖尿病の合併症

糖尿病は、現代社会における食生活の欧米化や運動不足、ストレスの増加などを背景に、患者数が急増している生活習慣病です。高血糖状態が続くと、全身の代謝に異常をきたし、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。

三大合併症

  • 糖尿病性網膜症

    糖尿病性網膜症は、網膜の血管に障害が生じ、視力低下や失明につながる重篤な合併症です。定期的な眼科受診により、早期発見と適切な治療が可能となります。

  • 糖尿病性腎症

    糖尿病性腎症は、腎臓の機能が低下し、最終的には腎不全に至る合併症であり、腎臓内科との連携が不可欠です。

  • 糖尿病神経障害

    糖尿病神経障害は、糖尿病合併症の中で最も頻度が高く、手足のしびれや痛み、自律神経障害などの症状を引き起こします。

※当院では、糖尿病患者様の四大合併症である糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病神経障害、動脈硬化性病変の予防と早期発見に全力で取り組んでいます。これらの合併症は、放っておくと命に関わる深刻な状態になってしまうからです。
当院では、患者様とのコミュニケーションを大切にし、糖尿病について十分な知識を持って自己管理に取り組んでいただけるよう支援しています。合併症のリスクを理解し、日々の血糖コントロールとセルフケアに積極的に取り組みましょう

一人ひとりに合わせた
治療をご提案

糖尿病は、患者様ごとに病態や合併症のリスク、生活背景が大きく異なるため、画一的な治療ではなく、個別化された治療計画の作成が欠かせません。当院では、患者様との丁寧な対話と詳細な検査により、一人ひとりの状態を正確に把握することを重視しています。その上で、治療方針の決定に際しては、まず糖尿病の成因やリスクについてわかりやすく説明し、患者様の理解と同意を得るプロセスを大切にしています。

糖尿病はトータル的な治療が必要なことが多いので、患者さんに寄り添いながら治療を進めていくことが欠かせないのです。